BEFORE


 「呆れたな!それでケンカかよ!?」  「…仕方がねェだろ…しちまったもんは…。」 13日、水曜日。 名残の桜がまだチラホラと残っている、上野動物園。 ゴリラ舎の前のベンチに並んで座り、ウソップとサンジは同時にソフトクリームを口に運ぶ。  「…ナミさんにも散々怒られたんだ…も、これ以上言ってくれるな。」  「…で?その晩は…当然スカったんだな?」  「…チョッパーの部屋で寝た…。」  「昨日は?」  「…ルフィが学校サボって…チョッパーと3人で東京ドームに行った…。  昼間遊園地で遊んで…巨人・ヤクルト戦見て…。」  「………。」  「……延長12回まで行って…サニーに帰ったの12時過ぎて……。」  「……ゾロは?」  「……もう、寝てた……。」 ウソップが、大きな溜め息をついた。 通りすがりのカップルが、ウソップに気がついてヒソヒソと会話を交わす。 笑って手を振る彼女の方に、ウソップは笑顔で答えた。 隣にいるサンジを見て、彼女が彼氏に『きっとモデルか俳優の友達よ!』と、囁くのがここまで聞こえる。 ウソップは、少し済まなそうな顔をして立ち上がり  「歩こう。」  「…ああ。…ホントにお前、有名人なんだなァ…。」  「まァな。」  「サイン、もらっとこうかな。」  「おお、いくらでも書くぜ?価値が出るからな?  大事にしろよォ?なぁ、ここアルパカいねェかな?」 パンフレットを見ながら、ウソップがぼそりと言う。  「…男同士だからよ、難しいってのはわかる。でも…。」  「………。」  「これが、2年前までの普段のケンカなら、おれ達だって黙って見てるさ。  けどよ、お前、時間ねェんだろ?」 サンジは、前を見たまま答えなかった。  「帰る日を勘定に入れても、あと5日しかねェんだぞ?」  「…余計なお世話だ…いいんだよ…!しなきゃいけねェって決まりもねェだろうが!」 ウソップはあきれて  「確かに決まりはねェだろ?けどよ、あと5日。120時間あったとしても、  その内ゾロといられる時間なんて10時間ねェかも知れねェんだぞ!?」 サンジの足が、止まる。  「…せめて…仲直りくらい…しろよ…。」 ウソップの言葉に、素直にうなずけない。 ゾロはきっと怒っている。 怒りの矛先はきっと別方向に向いたはずだ。 あんな野郎と、ゾロを一緒にするなんて。  「お前、またビビちゃんに迎えに来てもらったのかよ!?」 薄暗い玄関ホールに、サンジの声が響く。 このアパートに住み始めて3ヶ月が経つというのに、ゾロは未だに駅からこのアパートまでの道のりを覚えられない。 現役で、東大の法学部に入学したとは思えない頭の悪さ。 紙一重、とよく言うが、まさかここまで日常生活に支障をきたすバカか?  「…わかんねぇんだよ…!似たような道が何本もありやがって…!」 バツが悪そうに、ゾロは頭をガリガリとかいた。 ビビが困った様に笑いながら  「たまたま管理人さんがお留守だったから…駅前の本屋さんに用もあったし、いいのよ、サンジさん。」  「甘やかしちゃ駄目だよ、ビビちゃん。おい、ゾロ。携帯出せ。」  「あァ?」  「おれのメアドと番号教える。これからはビビちゃんや管理人さんじゃなく、おれを呼べ。」  「なんで?」 サンジは、カチンとした顔で口に咥えた煙草を揺らした。 高2の春から、こっそり吸い出した煙草。 もう手放せなくなってしまった。  「あのな…管理人さんは腰痛持ちのご老体。ビビちゃんはか弱いレディだ。  コレから夏になって、変質者天国の時期になるんだぞ?  夕暮れ時にひとりで駅まで、住宅街の暗い道歩かせて、痴漢になんぞ遭ったらどう責任取るんだ?てめェ。」  「………。」 ビビは笑って  「サンジさん、そんな事言ってたら、わたしも学校にもバイトにも行けないわ。」  「ビビちゃん、帰りが遅くなる時は、遠慮なくメールしてくれよ?迎えに行くからね?」  「はい。ありがとう。」  「…てめェが迎えに行く方が、よっぽど危険な気がするぜ。」  「あんだと、クラァ!?」 ゾロと会話をすると、いつも最後は喧嘩になった。 でもビビちゃんは、それを止めもせず、いつもニコニコ笑って見ていた。 かわいくて 年も、死んだアネキが生きていたら同い年で 守ってあげなきゃって思ってた ゾロが、時々おれをメールや電話で呼び出す様になった。 初めの頃は、本当にそれが面倒で、鬱陶しくていやだった。 いつまで幼稚園児の送り迎えをすりゃいいんだと、本気で怒った事も1度や2度じゃない。 なのに ある日、ゾロからの連絡がないまま夜になった。 その日、ゾロとビビちゃんは一緒に帰ってきた。  「たまたま帰りの電車が一緒になって。」 ビビちゃんが、嬉しそうに言った。 その笑顔が、なぜか胸に突き刺さった。 そして、ゾロの方も…  「じゃ、明日までに見つけとく。」  「はい。ありがとうございます!」 ゾロは笑って、そのまま2階へ上がって行った。 あの野郎 あんな優しい顔で笑うのか? 初めて 見た…  「…何を?」 思わず、ビビちゃんに尋ねてしまった。  「この前買ったネイルのキット…説明書が全部英語で…わたしの辞書、中学の時のだから…簡単な単語しか載っていなくて。  それでゾロさんが、使っていない辞書があるからくださるって。」  「…ふぅん…。」  「翻訳してやるって仰ってくださったんですけど、それじゃ自分の勉強にならないし。」  「………。」  「わからない所だけ、教えてくださいってお願いしたんです。」  「…そう…へぇ…ビビちゃん、勉強家だね。」  「そんな…!」 両手を顔の前で振って、ビビちゃんは恥ずかしそうに笑った。 今振り返って思うに、あの頃のおれはもう既に、ゾロを好きになりかけていたんだと思う。 その理由も後ではっきりわかったけど、その時は、そのもやもやとした『嫉妬』に似た感情が、 まさか本物の『嫉妬』だとは夢にも思ってなかった。 嫉妬なのかな?ヤキモチなのかな?と、思った時、それはビビちゃんではなくゾロに向けられたものだと思っていた。 思い込もうとしていた。 だから  「ビビちゃん、おれとつき合わない?」 サニーに住み始めてから半年経った頃、おれはビビちゃんにそう言った。 ビビちゃんが気になるのは、ゾロが気になるのは、おれがビビちゃんを好きだからなのだと錯覚した。  「ありがとうサンジさん。でも、ごめんなさい。……わたし、今そういう事を考えられないんです……。」 その場であっさり振られた。 でも、ショックはなかった。 当然だ。 好きになってくれと、いう事もしなかった。 それで、終わりにしてよかったと思う。 そうじゃなきゃ、あまりにビビちゃんに申し訳がなかった。 思えばおれは、エースをフッた時、ビビちゃんと同じセリフを言ったんだ。 そんな、サニーで1年目の冬。 事件が起きた。 冷えた空気を引き裂く様な悲鳴だった。 古いアパートだから、ネズミやゴキブリがよく出て、その度にビビちゃんは悲鳴を挙げていたが、 今のそれはそんな生易しいものじゃなかった。 悲鳴に跳ね起き、ドアを蹴破る様にして外へ飛び出した。 廊下に出ると、はす向かいにある1号室のドアが大きく開け放たれていた。 その隣の2号室のドアが開いたのは、おれと殆ど同時だった。  「ビビちゃん!?」  「ビビ!!」 隣の部屋の方が近いのだ。 ゾロの方が先に飛び込んだ。  「どうした!?」  「ビビちゃん何があった!?」 階下から、管理人さんの声がした。  「どうされた!?」 当時、他の部屋に住んでいた2人の学生も部屋から顔を出した。  「すげぇ悲鳴だったな?」  「ふわぁあ…なんなんだ?一体?」 部屋の隅で、ビビちゃんは暗がりでもそうとわかるほど顔を蒼ざめさせて、両腕で肩を抱いて震えていた。 大きく見開いた目に、涙が浮かんでいた。  「ビビ、大丈夫か?」 ゾロの声は、染みとおる様に優しかった。 そっと近づいて、腰を落とし、ビビちゃんの顔を見る。  「…う…。」 小さな嗚咽が響いた。 ゾロが両肩に手を置くと、すがりつきながら泣き始めた。  「ビビちゃん…?」 廊下から漏れる明かりで、それははっきりと見えた。 それを隠そうと、すぐにゾロは毛布を引き上げてビビちゃんを包んでやった。  「ビビさん…!」 やっとの思いでガン・フォールが上へ上がってくる。 学生2人も、驚いた顔で中の様子を伺っていた。  「…ビビ、大丈夫か?」  「……はい……はい…大丈夫…です……。」  「………。」  「……口塞がれて……暴れたら…手が離れたから……声…初め出なくて……。」  「…もう、いい。それ以上はされなかったな?」  「……はい……だいじょ…ぶ……。」 恐怖が甦ったのか、ビビちゃんは声を挙げて、ゾロの腕の中で泣き始めた。  「管理人さん、警察…!」  「うむ…!すぐに!」 おれは、ふとビビちゃんの部屋のドアの鍵を見た。 壊されていない。  「ビビちゃん…鍵かけ忘れた…?」 ビビは激しく首を振った。 よく見ると、ビビの部屋にはチェーンもついている。(女の子だからとガン・フォールがつけてくれたのだ。) そのチェーンが切られている。 道具を使って一気に切断した跡だ。だが、鍵は…。  「合い鍵は、ちゃんと我輩の部屋の鍵入れに入っておるぞ。」  「…鍵入れってどこ?」 おれと、学生1人で階下の管理人の部屋で確認する。 ちゃんと鍵はある。 だが、鍵は、管理人さんの部屋の茶箪笥の引き出しの中という、極めて無用心な所に入れられていた。  「金庫に移そう。まさか、とは思うがの。」 その時だ。 2階でまた、ビビちゃんの悲鳴が挙がった。 そして、激しい衝突音と、何かが階段を転がる音が。  「なんだ!?」 飛び出したおれの目の前に、2階に残っていたもうひとりの学生が転がってきた。 蒼ざめて、ハデに頬を腫らしていた。 明らかに誰かが殴った痕。  「………!!?」 階段を見上げた時、ゾロが飛び降りてくるのが見えた。 その顔。 あれを、悪鬼の形相というのだと今でも思う。 ゾロはそいつのTシャツの胸倉を掴んで引きずりあげ、また拳で殴り、玄関まで吹っ飛ばす。 ドアがひしゃげ、ガラスの1枚が割れて砕けた。 ドアノブが壊れたのもその時だ。 (今思うと、なんて罰当たりな破壊行為。ごめんよ、ロビンちゃん。)  「ゾロ!?」 誰もが驚き、呆然とした時、2階のテラスの上からビビちゃんが叫んだ。  「止めてェ!!ゾロさん!!お願い!止めてください!!」 その時になってようやく、玄関ホールに明かりがついた。 涙でグショグショの顔を歪ませて、泣くビビちゃんの悲しい姿。 パジャマのボタンを引きちぎられて、肩が露わになっている。 白い胸が今にも零れ落ちそうな、引き裂かれた襟。 明るい場所で始めて気づく。 ビビちゃんの頬に、拳で殴られたであろう黒ずみ。 そして 狂ったように、男を殴り続けるゾロ。 おれより先に、もうひとりのヤツが我に返った。 慌ててゾロを止めに走ったが、簡単に弾き飛ばされた。 ぼんやりと、おれは足元を見た。 何かが光っていたからだ。 鍵 そして、金属用のニッパー ゾロに殴られているあいつが着ていたフリースのジャケット。 ふたつとも、そのポケットから零れたことは明らかだった。  「ゾロさん!!やめて!!やめて!!もう…!!」 おれも無我夢中だった。 だが、ゾロを止めなきゃ、あいつ死んじまう!!  「ゾロ!!よせ!!ゾロ!!」 後ろから羽交い絞めにして、抑えた。 振り上げた拳が止まる。 荒れた息で、ゾロの目がおれを見た。  「…もう、動いてねェ!!」  「………!!」 たたきに転がる野郎を、おれ達は冷たい目で見下ろした。 鼻血と涎だらけで、顔を腫れ上がらせて、元の顔もわからないほどに歪んでいた。 管理人さんが呼んだ警察が、パトカーのサイレンを鳴らしてやってくる。 そして、二人の制服警官が真っ先に見たのは、気を失い、無残に転がった薄汚ェ下衆野郎の姿だった。 過剰防衛の疑いがある。 そう告げられて、ゾロは警察に連れて行かれた。 当然、あのクソ野郎も連行された。 暴行未遂の現行犯だ。手錠をかけられた。 そして、後からやってきた刑事が、ビビちゃんに  「事情聴取をしたいんだが…来てもらえるかね?」 眼鏡の、白髪の刑事だ。 だが、若いころはかなり腕っ節もよかったであろうとわかる、初老ながらいいガタイをしていた。  「…はい。」 ビビちゃんはもう、かなり落ち着いていて、素直にうなずいた。  「おれ、一緒に行くよ。」 笑って、ビビちゃんはまたうなずいた。 刑事の名前はレイリーと言った。 穏やかな口調で話す、安心感を持たせる男だった。 事情聴取の為に、用意されたのは応接室で、若い女性警官が待っていた。 女同士の方がいいだろうと言って、おれは外で待たされることになった。 ゾロは、どこで事情を聞かれているのだろう? やっぱり、取調室なんだろうか…? あいつ、法律関係を目指しているのに…。 暗い廊下、ソファに腰掛けると、廊下の向こうからレイリー刑事がやってきた。 そして、おれに熱い缶コーヒーを手渡してくれた。 隣に腰掛けながら  「…今、別室で事情を聞かれている青年…ゾロとかいったかな?」  「…え?」  「……ロロノア・ゾロ?」 なんで?  「……はい…そうです……。」  「…そうか…やっぱり。」 やっぱり?  「…あいつを知ってるんですか?」 レイリー刑事は、唇だけで笑って  「ああ、よく知ってる。」  「………。」  「…君は、友達か?」  「……はい。」 他に、表現のしようがねェ。  「そうか。」 それきり、レイリー刑事は黙りこんでしまった。  「あの…。」  「ん?」  「…ゾロ…帰れますか?」  「帰れるとも。ただの事情聴取だ。心配ない。」  「………。」 それから、ビビちゃんは3,40分で事情聴取を終えて、廊下へ出てきた。 真っ先におれに尋ねたのは  「ゾロさんは?」 だった。 答えられなかった。  「……医者に行こう、ビビちゃん。顔…腫れてる…。」  「…大丈夫…冷やせば平気…。」  「いや、落ち着いたら、病院に行きなさい。何もなければそれに越した事はないが、もし、頭でも打っていたら大事だ。」 レイリーは静かに笑って、優しく言った。  「…はい…。」 ビビちゃんも、わずかに微笑んでうなずいた。 ゾロは、事情聴取でありのままを説明したらしい。 ゾロは、おれ達が管理人室に行っている間に、あのクソ野郎の右の掌に傷があるのを見つけた。 普通の人間なら見逃す傷。 それを、ゾロは問い詰めた。 いつつけた? 何でつけた? ヤツは答えを濁らせ、後ずさり、その時、ポケットで金属の触れ合う音がしたのだという。 ゾロが詰め寄ると、やつは慌てて逃げ出した。 確信した、そしてゾロは怒(いか)ったのだ。 掌の傷は、拳でビビちゃんを殴った時についたものだ。 素人は、人を殴る時、無意識に親指を手の中に包んでしまう。 すると、自分の指や爪で、掌を傷つけてしまう。 それを、ゾロは見逃さなかった。  「…ゾロさん!!」 警官に連れられて、ゾロが廊下の角を曲がってくるのを見たビビちゃんが叫んだ。 レイリーが、笑って警官に手を上げる。 制服の警官は敬礼をして、  「…じゃ、また後日。呼び出しがあると思うから。」 と、ゾロに告げた。  「はい。お手数をかけました。」  「……悪い様にはならないと思うから。安心しなさい。」 もう一度、ゾロはぺこんと頭を下げた。 そして、おれを見、ビビちゃんを見、レイリー刑事の顔を見た。  「…やっちまったなァ、ロロノア。」  「…お久しぶりです…。」 思わず、おれとビビちゃんは顔を見合わせた。 知り合い?  「…うん…6年か…?」  「はい。」  「でかくなったな。」  「………。」  「法学部に入ったって?将来は検事か?弁護士か?」  「…まだ…決めていません。」  「そうか…なんにせよ、元気そうで安心した。」  「ありがとうございます。」  「…帰っていいぞ。もうすぐ夜が明けちまうが、帰ってゆっくり休みなさい、お嬢さん。」 ビビちゃんは、いきなり自分に話しかけられて一瞬驚いた顔になった。 レイリーは、制服の警官に  「パトカー回してやってくれ。」 と、告げて、ゾロの腕をポンと叩くと去っていった。  謝らなきゃ。 そう思いながら、サンジはサニーのドアを開けた。  「あら、お帰りサンジくん。」  「ただいま、ナミさん。」 ナミが、丁度部屋から出て来たところだった。  「出かけるの?」  「うん、ちょっと買い物。すぐ戻るわ。」  「一緒に行こうか?」 サンジの言葉にナミは笑い  「なぁに?お供してくれるの?」  「ナイトと言って欲しいなァ。」  「う〜ん、遠慮しとくわ。女の子の買い物だから、あんまりついてきて欲しくないの。」  「それは失礼。」  「じゃ、いってきまぁ〜す。あ。サンジくん、今日はゾロの帰り、早いわよ。水曜日は何もない日だから。」  「…あ、そぉ…?」 ナミは、少し眉を上げて  「ちゃんと、仲直りしてね。」  「………。」  「お返事は?」  「…ウィ、マドモアゼル。」  「よろしい。」 心は重い。 だけど、ちゃんと謝らなきゃ。 みんなが言うように、ちゃんと謝って仲直りして……。 今夜はゾロの好きなメニューにしよう。 それできっかけが出来れば…。 やっぱり…“あれ”がいいかな…。 なのに その晩ゾロは、急な案件の処理で残業になり、結局帰ってきたのは日付が変わった12時過ぎ。 疲れ果てて、何も喋らないまま布団に倒れこんで そのまま 寝ちまいやがった。 頭に来たけど どこかで、安心している自分が情けない…。 サンジ再び渡仏まで、後4日。    NEXT BEFORE                     (2009/3/16) めぞん麦わら−2号室と5号室−TOP NOVELS-TOP TOP