翌日 浅草の蕎麦屋『サクラ庵』 大晦日ということもあって、店主のドルトンは朝からてんてこ舞いの忙しさだ。 いきなりやってきたルフィに驚き、本当は話がしたくてウズウズしているという様子だった。 それでも、それをガマンして、汗だくになってそばを打っては、茹でている。 随分と待って、相席でようやく座った。 先に座って蕎麦をすすっていた客が、ルフィの顔を見てぎょっとする。 「ひでーんだぞ、ナミのヤツ。人の顔を一目見るなり、両手拳骨で殴りやがった。」 「当たり前だ。刃物が出なかっただけよかったと思え。」 割り箸を割って、ゾロもざる蕎麦を豪快にすする。 そう言うゾロの手の包帯は、肌色の大きな絆創膏に変っていた。 ルフィの顔面は、まるで赤い風船のように腫れ上がっている。 亀田3兄弟の誰かにでも殴られたのかと、聞きたくなるくらいの痕だ。 これが、か弱い女性の手によるものだとは、誰も思うまい。 それだけ、ナミの怒りの度合いは深いのだ。「…泣かれた。んで、何言っても聞いてくれねぇ。『帰れ、二度と来んな』って、怒鳴られた。見ろ、このコブ、そん時に投げてきた花瓶。 ノジコが止めてくんなかったら、多分オレ殺されてたかも。」 「ああ、いっぺん死んだ方がいいかもな。…でも、泣いたんだな?ナミのヤツ。」 「うん。…ナミ泣かしたもんだから、結局ゲンさん…ナミの親父にも“帰れ”って怒鳴られちまった。」 「ウソップは?」 「……いっぺん死ねって。」 「ホラ見ろ、誰だってそう言う。」 「オレ、そんなに悪いコトしたか?」 「…イヤ…。」 「そうだろ!?ゾロはカメラマン、ウソップは広告デザイナー、チョッパーは医者、ナミは雑誌編集者。 みんな好きなことやってるじゃないか。オレは世界を旅していろんなものが見てぇんだ。 それがやりてぇコトなんだ。なのになんで、オレだけみんなに怒られるんだ?わかんねぇよ。」 「………。」 ゾロとルフィにかかっては、蕎麦一枚などあっという間に胃の中だ。 「ルフィ君、しばらく家にいるのかい?だったら、正月明けたらまた来てくれ。待ってるから!」 勘定を済ませ、出掛けの声をかけたルフィにドルトンが言った。 ルフィはこの界隈の伝説のガキ大将だ。 「おう!また来る!!今度は鴨せいろがいいな!」 「いい鴨を用意しておくよ。」 長く下町を留守にしていても、誰もルフィを忘れない。 店を出て、2人はぶらぶらと浅草寺の境内に入っていった。 大晦日で、かなり人出がある。 夜になればなるほど、混雑の度合いは増していくだろう。 「ゾロ。」 「ん?」 「サンジとケンカしてるんだって?」 「…どっちに聞いた?」 「ウソップ。」 「…アイツ…。」 「ケンカしてるなら仲直りしろよ。」 「だから、その原因に、お前が関わってるんだよ。」 「話が見えねぇ。」 「ああ。直接お前が悪いんじゃねぇしよ、見えなくて結構だ。」 「じゃ、今からサンジに会いに行こう!」 「なんでそうなる?…行っても無駄だ。…店休んで、今実家に帰ってる。」 「えええ!?じゃ、美味い飯食えないのか!?」 「そっちかよ!」 「会いたくねぇのか?」 「会いてぇよ。」 「………。」 「…会いたくて会いたくて、たまらねぇよ…!」 仲見世の参道で、ゾロは吐く様に言った。 ふと、ルフィが黙り込んだ。 そしてやがて 「なんだ。」 低い声で。 「ゾロもナミと、おんなじじゃねぇか。」 「…何…?」 「オレも会いたかった。みんなに。ナミに。」 「ルフィ…?」 「オレ1人が悪いのか?」 「………。」 「そうじゃねぇだろ?」 歩き出したルフィの、少し後ろをゾロは歩く。 肩にカメラのバッグ。 ライカの重さが、妙に肩にのしかかる。 「会いに行けばいい。その足は何のためについてんだ?」 言い残し、ルフィはずんずん先に行ってしまう。 立ち尽くすゾロの耳に、遠くで鐘楼の鐘の音が鳴っていた。 アパートに戻らず、ゾロはまた電車に乗った。 ルフィと別れた後、メールが入った。実家の姉、くいなからだった。 『正月くらい、帰ってきなさい。』 チョッパーのように、遠くにある田舎ではない。 アパートから30分ほどで着いてしまう場所だ。 ルフィと別れた浅草からなら、地下鉄1本で着いてしまう。 だが、ゾロはまっすぐ家には行かなかった。 実家に帰りついた時、テレビではすでにNHKの紅白歌合戦が始まっていて、ゾロの知らない歌手が歌っているところだった。 姉の子供が、はしゃぎまわって歌っていたところを見ると、かなり人気のある歌手かもしれないが。 「あ!ゾロ!」 姉によく似たくりくりした目で、ゾロの顔を見るなり飛びついてきた。 「よう、アイサ。元気か?」 「うん!」 姪っ子を抱き上げて台所に顔を出すと、姉が、背中を向けて料理をしていた。 気配に振り返り、ゾロの顔を見て、わずかに眉を寄せて 「あら、アンタ、ホントに来ちゃったの?」 「帰って来いってメルったのは、そっちだろうが。(怒)」 年越し蕎麦の出汁の匂い。 「アンタの分、お蕎麦ないわよ。」 「くいな…テメェそういう態度か…?」 「姉に向かってテメェとは何?テメェとは。しょうがないでしょ? お父さんが、アンタはお正月どうするのかって気にしてんだもん。それに、アタシは『お正月くらい帰ってきなさい』って、言ったのよ? 今日はまだ大晦日じゃない。アイサ、おじいちゃん呼んできて。」 「はぁ〜〜〜い。」 何か釈然としないものを感じる。 が、ゾロはぐっと堪えた。 この姉には、きっと100年経っても、口では敵わない気がする。 静かな足音がして、アイサが祖父と手を繋いで居間へやってきた。 ゾロの顔を見て、父・コーシローは、ほっとした顔を見せて笑った。 「お帰り。」 「…ただいま。」 父の顔を見るのは半年振りくらいだ。 同じ都内に住みながら、確かに親不孝をしているかもしれないと思う。 「ホラ、座んなさい。お蕎麦食べよ。」 「義兄貴は?」 「ダンナはアメリカに出張中。ホントは今日帰ってくるはずだったんだけどさ。」 「くうこうが、もうふぶきでへいさになって、ひこうき、とべないんだって。」 難しい言葉を、それでも間違えずに喋って、どこか誇らしげにアイサは笑う。 「そりゃ、気の毒に…。」 「ま、そういうこと。仕方がないから、ダンナの分、アンタが食べなさい。」 「ありがたく頂戴します。」 「よろしい。」 昼間のサクラ庵の蕎麦も美味かったが、やっぱり姉の料理も美味い。 母親を知らずに育ったゾロには、姉の手料理がお袋の味だ。 美味い と、感じた瞬間に、また、思い出す。 「仕事は順調かい?ゾロ。」 静かに箸を動かしながら、コーシローが尋ねた。 「ああ、なんとか。」 すると、くいなが 「ちょっと前にアンタ、『TOKYO NIGHT WEEK』に写真撮ってたでしょ?」 ゾロはぐっと、蕎麦を喉に詰まらせた。 コーシローが 「それは知らなかったな。どんな雑誌だい?」 と、嬉しそうに尋ねる。 「アイサの前では言えないような雑誌よ。」 「だったら言うなよ!!」 「あ!はだかの女の人の写真撮ったんだ!」 「ちげーよ!ラブホの部屋を撮っただけだ!!」 「らぶほって、なーにー?」 「大人の人しか行けない所だよ。」 「親父ィ!!」 「間違ってたかい?」 イヤ、間違ってはいないが。 「見てるのかよ!?あんな雑誌!!」 「コンビニで、立ち読みしてるお兄ちゃんがいたのよ。なんとなく、あんたの写真ぽかったから。そしたら、やっぱりそうだった。」 さすがは姉だな、と思う。 実は、ゾロの実家は写真館だ。 幼いころから、くいなもゾロも、父が写真を撮る姿を見て育ってきた。 いずれ、この写真館に帰ることがあるかもしれない。 そう思いながらもゾロは、今は、自由に写真を撮っていたかった。 ふと、昼間のルフィの声が、耳の中でこだまする。 “みんな好きなことやってるじゃないか。オレは世界を旅していろんなものが見てぇんだ。 それがやりてぇコトなんだ。なのになんで、オレだけみんなに怒られるんだ?わかんねぇよ。” 「ああ、そうだ。ルフィが帰ってきたんだ。」 ゾロの言葉に、くいなが、ぱっと顔を輝かせて 「ルフィ君が!?うわぁ!会いたい!!ねぇ!遊びに来いって言っといてよ!」 「ああ、伝えとく。」 「ルフィって?」 「ああ、アイサは会ったことなかったね。いい子よぉ?アイサが大きくなったら、お嫁さんにしてもらいなさい。」 「うん、わかった!」 「くいな…いい加減に、自分の娘に余計なこと吹き込むの止めろ。」 と、コーシローがやはり目を細めて 「何年ぶりだい?5、6年になるのかな?」 「8年だ…。」 「そうね、アイサが生まれてすぐだったもの。」 「…ああ…もうそんなになるか。」 「と、言っても…パスポートとビザが切れたって理由で帰ってきたんだ。 新しく申請しなおして、また出かけるつもりでいるらしい。」 「あらあら。」 「ははは…ルフィ君らしい…。」 テレビの画面に、モーニング娘。が映った。 アイサが立ち上がって、テレビの前で踊り始める。 「アイサ!食べてる最中に、お行儀悪い!」 するとコーシローが言った。 「くいなも、小さい頃はよく、ピンクレディーのモノマネしたっけなぁ。」 くいなは苦笑いしながら弟に、 「アイサ、ハロプロのオーディション受けるんだって言うのよ。」 「へぇ、いいじゃねぇか。我が家からついにアイドル誕生か。」 アイサが振り返って、頬を染めながら 「ゾロ!アタシの写真集、ゾロに撮らせてあげる!」 「おう、楽しみにしてるぜ。」 「ゾロ、アンタいつまでいられる?」 「ああ、4日には仕事が入ってる。」 「その後は?成人式の写真、手伝ってくれないかなァ。」 「…その仕事の結果にもよるな…。」 「何よ、自信なさげね。何の仕事?」 「あ〜…なんてったけ?渋谷に新しく出来るカバンの店の、ポスターとかカタログの撮影… …ガレ…なんてったけか?全部任された。」 「……もしかして…ガレーラ?」 「ああ、それだ。」 くいなの手から、箸が滑り落ちた。 コーシローも固まった。 「ガレーラって、あのガレーラ!?」 「それはすごい仕事をもらったねぇ、ゾロ。」 「そんなにすげぇのか?」 「クリスマスにママが、パパに“がれーら”のお財布買ってもらったよ?ママ、すっごく喜んでた。パパは泣いてたけど。」 「まぁ…その仕事がうまくいきゃ、手伝えるよ。」 「うまくいきゃ、じゃないわよ。いかせなさい。がんばってね。」 「…ああ…。」 答えたゾロの声に、いつもの力がないことに気づいたのは、コーシローだけだった。 「ホラ、アイサ。もう寝なさい。」 「いやぁ〜〜…SMAP見てから寝るんだもん…。」 「TOKIO見たら寝るって約束でしょう?もう、目が半分閉じてるじゃない。ゾロ、お願い。2階へ連れてって。」 くいなに言われるがままに、アイサを2階へ連れて行った。 子供部屋の布団に寝かせて、階段を下りると、父がそこで待っていた。 「ゾロ、ちょっとスタジオへ行こう。」 「…ああ。」 写真館と母屋は中庭を挟んだ別棟だ。 さすがに、外は冷え込んでいる。 まだ今年は、一回も雪が降っていない。 何年か前、大晦日に雪が降ってアイサが大はしゃぎし、ここで雪だるまを作らされた。 スタジオの中は、キンと冷えていた。 寒さの中、コーシローは肩をすくめてもいない。 スタジオの明かりをつけ、スクリーンを下ろし、ライトを照らした。 棚に置かれたカメラのひとつを取り出し、カバーを取った。 「…お…ハッセルブラッド…。」 「ははは…年甲斐もなく、つい衝動買いしてしまったよ。」 「Vシスか…へえ、いい感じだ。」 「撮ってくれるかい?ゾロ。」 「え?」 「撮っておくれ。」 コーシローは、撮影用のアンティークチェアをスクリーンの前に運び、そこへ腰を下ろした。 顎を引き、少し砕けたようなリラックスした雰囲気で、こちらを向いて微笑んだ。 「………。」 初めて扱う機種ではない。 ゾロはカメラを三脚に取り付け、何度もファインダーを覗いてシャッターを切った。 「さて、今度は私が撮ろう。座りなさい。」 「…いいよ…。」 「いいから、座りなさい。」 「………。」 ゾロがためらいながら椅子に座ると、コーシローは黙ったまま、少し顎を引きなさいという仕草をして見せた。 かしゃっ シャッター音がした。 すると 「さあ、焼こうか。」 「今からか?」 「そうだよ。」 眉を寄せるゾロを尻目に、コーシローは暗室に入っていく。 除夜の鐘の音がする。 近くの名刹・増上寺の鐘だ。 きっと今頃は、多くの参拝客で賑わっているだろう。 今年が終わる。 終わってしまう。 お前に会えないまま。 このもやもやを吹っ切れないまま。 手に余る厄介事を抱えたまま。 救いは、サンジの側にもナミの側にも、そしてルフィや自分の側にも、今、家族がいるということだけだ。 サンジの場合は憶測ではあるが、実家に帰ったというのだから、近しいものが側にいるに違いない。 「見てごらん、ゾロ。」 印画紙に、画像が浮かび上がる。 四角い紙の上に、モノクロのコーシロー。 そして、ゾロ。 「………。」 「何か、心配事でもあるのかい?ゾロ。」 「…ねぇよ…。」 「ないのに、こんな写真しか撮れないのか?こんな顔をするのか?」 「………。」 「こんなでは、手伝ってもらわなくて結構だ。」 「親父…。」 「構図も、スピードもメチャメチャだ。今のゾロより私のほうが、ずっとよい絵を撮れるよ?」 いいながら、コーシローは自分が撮影したゾロの写真を、現像液の中からピンセットでつまみ、差し出す。 「迷いがあるね?」 その言葉に、ゾロは黙ってうなずいた。 全面降伏だ。 この父には、一切ごまかしが効かない。 ウソップといい、父といい、自分はそんなにわかりやすいのだろうか? 「迷いはねぇ。」 「………。」 「本当に。ウソじゃねぇ。迷いはねぇんだ。ただ…。」 「ただ?」 「……アイツが…オレを受け入れてくれねぇままだったらと思うと…それが怖ェ…。」 一瞬、コーシローの目が丸くなった。 そして 「え?」 と、一言。 「ゾロ…?それは……え?……もしかして、好きな人ができたのかい?」 「!!!」 はっ!!? 「…いや…お父さんは…仕事が巧くいかないのを悩んでいるのかと思っていたんだが……違うのかい?」 「う!あ!あ…ああ!?」 墓穴を掘った。 昨日からずっと、いろんな奴にいろんな事を言われ、突かれ、からかわれ、また文句を言われていたせいで、つい口が滑って本音が出た!! おまけに耳まで真っ赤になれば、これはもう。 だが コーシローは、心底嬉しいという顔で叫んだ。 こんな父親を、ゾロは初めて見る。 「あああああ!!そうだったのか!!なんだ!そうか!そうだったのか!!」 「いやっ!親父!あのっ!これはっ!」 「ケンカでもしたのかい?ダメじゃないか。謝ってしまいなさい。」 「何でオレが悪いと決めてかかるんだよ!!」 「違うのか?」 「違う!オレは……まさか、100%悪くねぇとは言えねぇのか…?」 「謝ってきなさい。」 「だああああああああ!!違―――うっ!!」 あえて悪者を作るとすればナミなのだが。 それは出来ない。 「どんな人だい?」 コーシローの問いに、ゾロは少しためらったが 「…孫の顔は見せてやれねぇぞ…。」 「体の弱い人なのかい?」 「そうじゃねぇ……まぁ、体は確かによくねぇ。…車椅子を使ってる。」 「おお…。」 「男なんだ。」 「………。」 コーシローの表情が固まった。 当然の反応だ。 「……謝らねぇよ、親父。」 「…いいよ。そのことに、お前に迷いがないというのなら。」 意外な答え。 反対されると思っていた。 普通の親ならそうだろう。 なのに コーシローは、暗室の赤い光の中で、労わるような目で笑った。 「…ケンカじゃねぇんだ。あの野郎、余計な気ィ回して、オレから逃げたんだ。 オレがこんなに惚れてるってのに、自分自身の気持ち殺してオレから逃げやがった。」 「……それは困ったねぇ。」 黙り込むゾロに、コーシローは言った。 「それなら追いかけなさい。」 「………。」 「それだけの事だよ。」 「………。」 「自分の夢を、進む道を、今までそうやって手に入れてきたんだろう?」 ハッセルブラッドを、コーシローはゾロに渡した。 「欲張りになっていいんだよ。なっていいものに関してはね。」 「親父…。」 「まっすぐに行きなさい。お前の選んだ道だ。 その道を、お前が並んで歩きたいと心から思った人なら、お父さんが許さないはずないだろう?」 「…並んで歩くことを…アイツは拒んだんだ。 自分が歩けねぇ、その資格はねぇって思い込んでる。」 「なら…お前が押して歩いてあげればいい。」 「………。」 そして、にっこり笑って、コーシローはこう言った。 「後ろを取ってしまえば、こっちのものだよ、ゾロ。車椅子の人なんだろう?」 「…親父…何かが違う…。」 いつの間にか、除夜の鐘は止んでいた。 スタジオの時計の針は、すでに12時を回っていた。 「明けましておめでとうございます。今年もよろしく。健康でよい1年を。」 父は、丁寧に頭を下げた。 ゾロも、頭を下げて答える。 「…今年もこんな息子です。」 「ええ、よくわかってます。」 新しい年 希望が、あるといい。 「あ。」 ゾロは小さく叫んだ。 「なんだい?」 「…明日、つーか今日だな、アイサにお年玉要求される…か?」 「アイサに、というより、くいなかもしれないねぇ。」 父と息子は大きな溜め息をついた。 新しい年を迎えた夜。 サンジは、どこで迎えているのだろう? 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