BEFORE




 「んん〜〜〜〜〜♪うんめェ〜〜〜〜〜〜♪

 こんな美味いメシ、食ったコトねェぞ!スゲェなサンジ!!」



テーブルの上の料理を口に詰め込みながら、ルフィは何度もサンジの料理を褒める。

ここはフランキー宅のダイニング。



 「…おい、ルフィ…てめェ何で、夕食までウチで食ってんだ?」

 「いーじゃねーか!どーせ、明日来るんだし!おれ、今夜泊まってくぞ!」

 「帰れ。」



漫才のような2人の掛け合いを、サンジは給仕をしながらニコニコと眺めている。



 「ロビンさん、スープのお替りは?」

 「…ありがとう、でも、もういいわ。」

 「フランキーさんは?」

 「…ああ、少しもらうか。」

 「はい。」

 「…すまねェな、いきなり手伝いになっちまってよ。」

 「いいえ。おれ、料理好きなんで。」



ちら、とゾロはサンジを見、そしてロビンを見た。



 「………。」



ロビンのあんな目



初めて見る



悲しいような



だが、嬉しいような



目を、父に移す。



フランキーも、コンロの前でスープを注ぐサンジの後ろ姿をじっと見ていた。



 「………。」



サンジを、初めて見た時の2人の反応…。



 「なァ、今夜3人で寝よう!ゾロの部屋にマット敷いてさ!」



ルフィの声に、ゾロは目線を戻した。

戻した瞬間に、サンジと目が合う。

合ってしまった視線を慌てて逸らし、ゾロは不機嫌に声を荒げる。



 「…おれはゴメンだ。てめェに蹴飛ばされたくねェ。」

 「おれがいつ蹴飛ばしたよォ!?」

 「この前泊まってった時!思いっきり頭蹴っただろう!?

 お陰で首の筋おかしくして、3日動かせなかったんだぞ!?」

 「ああ、そうだった!はっはっは!ごめん!!」



サンジが白い歯を見せて楽しげに笑った。



 「はははは…!おもしれェな、お前ら!」

 「な、サンジ!ロビンを手伝うなら、ここに泊まった方がいいじゃねェか。いいだろ?フランキー、ロビン!」



ルフィの言葉に、瞬間夫婦の視線が複雑に絡み合った。

聡明な息子は、それを見逃さない。



 ( ………。)



 「ああ…そうだな。…そうしてもらえるか?」



フランキーの言葉に、サンジは笑って



 「はい。」



と、短く答えた。





後片付けも、サンジがしてくれた。

ゾロも手伝ったが、サンジは手際がよくて、ルフィが散々食い散らかした戦場の後のようなテーブルも、

あっという間にきれいに片付けてくれた。

その様子を見たフランキーが尋ねる。



 「…大したもんだな……前にそんな仕事をしてたのか?」

 「ええ。アルバイトですけど、レストランで少し。それで料理に興味持って。」

 「アルバイト…?」



不思議そうな顔で、ロビンが言った。



 「ええ。」



と、サンジがフランキーに



 「『ベラ・ロッソ』は、フランキーさんが造られているんですよね?」

 「ああ、ウチの自家醸造ワインだ。」

 「凄く興味があったんです。どんな人が造ってるんだろうって。お会いできてとても嬉しい。

 まして、収穫の手伝いができるなんて思ってなかった。」

 「そ、そうか?」

 「あ、フランキー照れた。」

 「…フフ。」



やっと、母が笑った。

ゾロはほっと息をつく。



 「明日は早いからな。もう休め、ロビン。」

 「…ええ。」



ゾロが席を立つ。



 「連れてく。」

 「ありがとう…。」



椅子から母を抱き上げて、そのまま奥へ連れていった。

その姿を、サンジは目で追いかける。



 「大丈夫よ、ゾロ…歩けるわ。」

 「いい。」

 「………。」

 「…ん?」

 「…大きくなったのね…。」

 「そりゃな。」

 「……ゾロ。」

 「あ?」

 「………。」



寝室に入り、ベッドの上に降ろされる。

だが、ロビンはゾロの両手を握って離さなかった。



 「……ゾロ。」

 「おう。」

 「…どこへも行かないでね…。」

 「…あ?」

 「…ずっと、ここに…私達の側にいて…。」

 「……どうした?」

 「………。」

 「変だぞ。おふくろ?」



答えず、ロビンは息子の体を抱きしめた。



 「…ゾロ…!」

 「………。」

 「………。」



と



 「ゾロ。」



振り返ると、部屋の入り口にフランキーが立っていた。



 「てめェらの寝床、用意して来い。」

 「…ああ…。」

 「…大丈夫だ。ロビンは、少し疲れて気弱になってるだけだ。」

 「………。」



こんな弱々しい母を、初めて見る。

どこか、怯えたような父も。



ぱたん



ドアが閉まり、ゾロの足音が遠のく。

ルフィと交わす声が聞こえた。

そこに、サンジの笑い声。



フランキーは、黙ってロビンの肩を抱いた。

ロビンも、その胸に顔を埋める。



 「……怖いわ……。」

 「………。」

 「……どうして…“あの子”がここに…?」

 「………。」

 「…“あの子”よ…。」

 「………。」

 「…“あの子”よ!間違いない…!」

 「ロビン。」

 「………。」



妻を抱く手に力をこめて、フランキーも自分に言い聞かせる様に



 「…収穫が終われば、あいつはここを出て行く。」

 「………。」

 「…ウチが最後の畑だ…収穫が終われば…あいつはこの島を出て行く。

 そうすれば、また元の毎日だ。何も変わらねェ!」

 「…でも…でも…もし…もし、“あの子”がゾロに…。」

 「ロビン!」

 「見たでしょう…?あの2人…もう何かを感じあってる…。」

 「ロビン!!」



普段、フランキーがロビンに、こんなに声を荒げる事をしない。

まるでそれは、自分自身に怒鳴っているかのようだった。



 「………。」

 「“あんな事”が、そう易々起こる訳がねェ。」

 「………。」

 「…黙って…静かに見送るんだ…そうすれば、また同じ毎日だ。」

 「………。」



ロビンは顔を覆った。



 「ごめんなさい…辛いのは…あなたの方なのに…。」

 「お前の方が苦しいだろう…。」



ロビンは首を振った。



 「…大丈夫だ…何も変わらねェ…変わってたまるかってんだ…。」

 「………。」













 「へぇ〜〜〜、すげぇな〜〜〜〜。そんなに旅してるんだ、サンジ!」



ゾロの部屋

結局、ベッドをルフィに明け渡し、ゾロとサンジは床に敷いたマットの上で眠ることにした。

ベッドの上から下の2人を覗き込み、ルフィは足をバタバタさせる。



 「旅って言っても…学校の休みの間にヨーロッパと、アルジェリアやモロッコを歩いた程度だよ。」

 「そんでも羨ましいぞ。」



ゾロが、欠伸をする。



 「ゾロも、結構あちこち行ってるんだぞ。ゾロ、剣道やっててさ。」

 「剣道?……日本の?」

 「うん。ゾロ、強ェんだぞ?国際試合も何度も優勝してんだ。」

 「へェ…。」

 「………。」



まるで、自分の事の様に、ルフィは自慢した。



 「おれも、学校卒業したらあちこち行くって決めてんだ!」

 「へェ。」

 「おれ兄ちゃんがいるんだけど、今、本土のすんげぇデッケェシャトーで修行してんだ。

 だからおれも、どっか修行に行く。でも、いろんなトコ行きてェんだ。」

 「そうか…うん、できるといいな。」

 「おう!がんばるんだ、おれは!!」



と、ルフィはにやっと笑い



 「…なァ、ゾロ、サンジ。」

 「あ?」

 「ん?」

 「こうして見てると、お前ェら似てるな。」

 「……え?」

 「………。」

 「うん、年も同じなせいかな?兄弟みてェ。でも…顔は全然似てねェのになァ。」

 「………。」



思わず、互いの顔を見る。



 「………。」

 「………。」



間近にある互いの顔から、何故か目が離せない。

が、その視線を、サンジはすっと瞼を伏せて外す。



 「…馬鹿なコト言ってんじゃねェ、ルフィ。」



ゾロが言った。



 「ん〜〜〜、でも似てると思うけどなァ。」

 「朝早いんだ。もう寝る。灯り消すぞ。」

 「ん!おやすみ!ゾロ、サンジ!」

 「おやすみ…。」

 「ぃよぉ〜〜〜し!明日は頑張るぞ!」

 「よろしく頼むぜ、坊ちゃん。」

 「坊ちゃんゆーな!!」



5分も経たぬ内に、ルフィの寝息が聞こえてくる。

自分も早く眠らなければ、ルフィのいびきに邪魔をされる。

そう思いながら、なかなか睡魔がやってこない。

寝返りを打ち、無意識に薄く瞼を開く。



 「………。」



目の前に、薄闇にきらめく金の髪。



 「………。」



薄く開いた唇から、かすかに漏れる規則正しい息。

コロンなのかシャンプーなのか、いい香りが鼻をくすぐる。



 「………っ!?」



自分の、体の反応にゾロは仰天して目を見開いた。



 ( …なんだ…!?…おい!なんで…!? )



下腹に、瞬間血が集まった。

慌てて、ゾロは背中を向ける。



 ( …冗談だろ…!?…男に反応してんのか!?おれァ!? )



まさか



心の中で念じつつ、ゾロは、恐る恐る肩越しにサンジを見る。



白いTシャツの襟元から見える、白い首筋に目が行った。



 「……っ!!」



心臓が鳴った。



ちょっと待て!



口元を手で隠し、熱くなる頬と高鳴る心臓を必死で抑え、ゾロは頭の中で



 「…ヴァン・ド・コルス…パトリモニオ…アジャクシオ…バンドール…カシス…パレット…。」



コルシカやプロヴァンス代表のワインを唱える。



 「…ボジョレー…マコン…コート・シャロネーズ…コート・ド・ニュイ…シャブリ…。」



ブルゴーニュへ移る。



ゾロが、必死に何かと戦っている時だ。



トン トン トン



 「……!」



潜めるような足音が上がってくる。

慌てて、ゾロは目を閉ざし、眠ったフリをした。



上がってきたのは



 ( …親父…? )



足音を忍ばせて、フランキーはゾロのすぐ側にしゃがみこんだ。

ゾロの顔を見、そして



 ( ………。)



フランキーの目は、もうゾロを見ていない。

見ているのは



 「………。」





サンジ





そして



  「………。」



そっと、髪に触れ、そのまま立ち上がり、また下へ降りていった。



 「………。」



昼間から感じていた、不信と疑念は確信になった。







フランキーとロビンは、サンジを知っている。







半身を起こし、ゾロはすぐ隣で眠るサンジを見下ろした。



同い年の、イタリアから来たという男。



 「…何者なんだ…てめェは…。」









どこへも行かないで



ずっと、私達の側にいて









母の声が、耳について離れなかった。



不信と疑念と、父や母にあんな目をさせる男へのわずかな嫉妬と、

あり得ないはずの自分の体の反応に、ゾロはその夜、一睡もする事ができなかった。







 「おっはよ〜〜〜〜!!爽やかな朝だな!ゾロ!!」



と、気持ちのよい朝の挨拶を放ったウソップに



 「あァ?」



と、最悪の顔でゾロは答えた。

ようやくうつらうつらしかけた頃、一番鶏が鳴いた。



 「かぁ〜〜〜〜〜……なんっだ?その顔?」

 「なんでもねェ、ほっとけ。」

 「おっはよぉ〜〜〜〜〜!!」



ナミ。

まるで、『ツール・ド・フランス』にでも出るような姿。

自慢のマシン(自転車ですよ)で、2人の前に乗りつける。

と、2階のゾロの部屋の窓が開き、



 「おーっす!ナミ!」

 「おはよ、ルフィ。夕べ泊まったの?」

 「おう!あ!自転車変わってるじゃねェか!?」

 「ふっふーん♪いーでしょ?やっとお小遣い貯まって、フレーム換えたのよ!!

 ホイールも新品!フルカスタマイズしちゃった〜vv」

 「い〜な〜〜〜〜貸してくれ!」

 「イヤよ!ジョーダンでしょ!?あんたに貸したら無事に戻ってこないじゃない!!」



外の賑やかさに惹かれるように、玄関のドアが開いた。



 「おはよう、ナミさん。」

 「あら、サンジくん!って、もうここで働いてるの?」

 「ええ、昨日から。」

 「大変でしょ〜〜?コレ、バカだから。」

 「誰がバカだ?…コレってのァおれか?」

 「そーよ?他に誰かいる?」



サンジは笑って



 「…みんな仲がよくて羨ましいな。」



つぶやく様に言った。



 「何言ってんだ、サンジももう仲間じゃねェか!借りるぞ!ナミ!」



いつのまに下にいたのか、ルフィはナミのマシンにまたがってペダルを踏んだ。



 「え!?あ〜〜〜〜!!ちょっと!!…いやぁ〜〜〜〜ムチャさせないでェェェ!

 あたしのロクサーヌぅぅ〜〜〜〜〜〜!!」

 「名前つけてんのか!?」

 「…手伝う気あんのか…あいつら…。」



と、サンジがゾロへ



 「ほい。」



グラスを渡す。



 「……?」

 「特製ドリンク。夕べ、よく眠れなかったってツラだぜ?」

 「………。」

 「目が覚めるぞ。」



笑いながら、サンジはまた家の中へ戻っていった。



眠れなかった理由。

とてもじゃないが言えない。



家の中から、ロビンの笑い声がする。



一晩経って落ち着いたのか、今朝の母はいつもの母に見えた。



フランキーも。



風が吹いた。



葡萄の葉がざわめく。



 「………。」



考えるのはやめよう。



今はとにかく、目の前の収穫だけを。



一気に、グラスを煽る。



 「……っ!!」



とんでもない酸味に、マジで目が覚めた。















ワイン農家の事を、フランスでは『ドメンヌ』と呼ぶ。

直訳すると『領地』という意味だ。

この島の、この地域一帯は、モンキー家のドメンヌである。

そして、葡萄を収穫する人夫の事を、『ヴァンダンジュ』と呼ぶ。

ヴァンダンジュを機械化するドメンヌも少なくないが、当主のガープは今でも手摘みこだわっている。

手摘みは葡萄が傷つかず、異物混入も少ないので、繊細で上品なワインに仕上がるのだ。

普段は家族経営の小さな農家も、さすがに全ての葡萄を手で摘むのは限界がある。

だから、ひとつの畑を大勢で収穫する。

それでも手が足りないから、ヴァンダンジュを雇うのだ。



ヴァンダンジュは2人でチームを組み、平行に植えられた葡萄を両側から摘んでいく。

持っているバケツに葡萄がいっぱいになると、ホッテをもったヴァンダンジュが集めに来るのでそれへ移す。



 「午前中の目標は30ケース!!」



フランキーが声を上げると、ウソップが



 「30〜〜〜〜〜〜〜!!?」



と、素っ頓狂な声を上げた。



 「南の方が、熟しきっちまってんだよ!昨日思ったより暑かったからな!!」

 「ルフィが遊んで、食ってばっかで、役にたたねェんだよ!!」

 「遊んでねェぞ!失礼だなお前!!」



そう言いながら、紫色の口元を必死で拭う。

ホッテを担いで歩きながら、ゾロがボソッと言う。



 「てめェメシ抜きな。」

 「ええええええええええええええ!!?ヤダ!サンジのメシ食うんだーっ!!」



フランキー宅の台所では、時計の針を横目に見ながら戦争状態だ。

ロビンと、ベルメールと、ナミとノジコとサンジ。

だが、サンジの手際はまるで神業で、20人分の料理を次から次へと仕上げていく。

女たちは、サンジの指示で手伝うだけだ。



 「ホ〜〜ント、今年はいい人を雇ってくれたわよね〜。助かるわ〜〜〜〜。」



ベルメールが、新しいタバコに火をつけながら言った。



 「母さん、サボんないでよ。」

 「いいじゃん、堅いコト言わないの、ノジコ。あんたもちょっと休んだら?」

 「もぉ!」

 「フフ…本当に…まるでプロだわ…。」



ロビンが言うと



 「自己流で覚えたんだよ。ウチ、大家族で。近所のレストランのシェフに料理を教わったりしたけど。」

 「へェ、大家族?そんな風に見えないわ。」



ナミが言った。

ロビンが、ピクっと肩をふるわせる。



 「血は繋がってないけど、“家族”なんだ。」

 「ああ、わかった!サンジくん、どこかの社長の御曹司?家族って社員の事でしょ?」

 「うん、まぁそんなカンジ。」

 「じゃ、お坊ちゃまなんだ?」

 「ハハハ…そんな上品なもんじゃないよ。」

 「そーね、ルフィからしてああだもん!シャトーの坊ちゃんって言ったら、バスティーユ以前はお貴族様よ?」



コルシカ島はフランスだが、場所的にはイタリアが近く、中世はイタリアの領土でもあったからイタリア気質の方が強い。

男は陽気で女に優しく、女も社交的で積極性があった。

一部の例外はあるが。



 「いいなぁ〜〜…あたしも本土に行ってみたい。」



ナミが言うと、ベルメールが



 「行ってもいいんだよ〜?いつでも!」

 「なによ、そんなにあたしを追い出したいワケ?」

 「あんたは口ではそう言いながら、出て行く気なんかないじゃないか。

 もっとも、はっきりフラれれば別だろうけど。」

 「ちょっ…!母さん!!?」



真っ赤になるナミに、サンジが驚いた顔で



 「フラれる?」

 「なんでもないわ、サンジくん!!」



ノジコが笑う。



 「こいつね、ゾロが好きなのよ。」

 「……へェ。」

 「違―――――うっっ!!あ、あたしはっ!そんなんじゃっ!!」

 「もうね、こ〜〜〜んなちっちゃい時から、ゾロ一筋に片想いしてんの。

 なのに、ゾロってば全然気がついてないのよ。ねェ、ロビン?」

 「……ええ。」



サンジは呆れた様に笑って



 「なんてもったいない。じゃ、ナミさん、おれはどう?」

 「え!?」

 「あ〜〜〜ら、ステキ!玉の輿じゃないナミ〜〜〜?」

 「ノジコ――――っ!!」



2人の母親は笑いながらサンジに



 「あんなんじゃねェ…もらってやってなんて、とても言えないよ。」

 「フフ…。」



ふと、ロビンはサンジに尋ねた。



 「……ご両親は…ヴェローナで会社を?」



サンジは、出来上がったパスタを大皿にあけながら



 「母親はいません。」

 「………。」

 「父親は元気です。」



それだけを答えた。



 「…そう…。」



ロビンも、それ以上は問わなかった。

















(2009/5/1)



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